福島殺処分zeroアクション

2014年4月8日、白河市内農村部の廃墟で、独り仔犬4頭を育てていた母犬が仔犬と共に捕獲されました。母犬は、前年暮れに突然現れ、当時は首輪をしていたそうですので、多分遺棄されたのだと思います。写真は、仔犬を保護した後、心配で吠えている母犬です。仔犬がいる限り、母犬は逃げません。

通常捕獲後は、授乳中であっても母犬と子犬は離されるそうです。そして、日本全国の収容施設で、仔犬を残して母犬は殺処分。仔犬たちは、母犬の悲鳴を聞くのでしょう。命がけで育ててきた仔犬を残して、殺される母犬の気持ちを想うと切なくなります。昨年の捕獲時には、保健所の温情措置により、授乳中の母犬と仔犬を当日より引き取ることができました。

4頭の仔犬は、それぞれ幸せに暮らしています。母犬も幸せな余生を過ごしています。

皆、生きるために生まれてきました。飼い主に恵まれなかっただけで簡単に殺される社会であってはいけないと思います。

環境省は、「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」を推進し、犬猫の殺処分を削減し、最終的にはゼロにしようとしています。そのために、飼い主、事業者、ボランティア、NPO、行政等が一体となって取り組みを展開、推進することが必要であるとし、具体的なアクションプランを明記しています。これに賛同し、アクションを起こしていこうと考え、「福島殺処分zeroアクション」と名付けました。発起者としては、NPO法人白河花里倶楽部事務局として、保健所収容犬の譲渡推進や地域猫活動をしておりますが、他団体・行政・個人・企業等、同じ目的を持つ者同士が共にアクションを起こし、意思表示をしていく必要性を感じております。現在、福島県の動物行政は、殺処分をできるだけ減らそうと努力していますが、まだまだ一般県民に意識が広がっておりません。このアクションを広げ、多くの県民に殺処分ゼロの想いを持っていただきたいと思います。