理事長の挨拶

 はじめまして。NPO法人白河花里倶楽部の拙いホームページにアクセスをいただき、有難うございます。皆様とのご縁に感謝を申し上げます。

  さて、当会がNPO法人となって今年で7年になります。それ以前、個人での活動を含めれば15年、団体化して12年になります。  

 当会は、ネットで偶然知ったオレンジリボン運動への参加、養育里親の方々との出逢いがきっかけとなり設立致しました。児童養護施設にボランティアに行っても、里親になる人は殆どいません。24時間365日、心の傷を抱えた里子と接し、共に苦しみ、共に笑う方々。愛情溢れる里親の方々との出逢いは、人生において貴重な体験となりました。本来ボランティアは、自己実現や自己満足ではなく、自己犠牲であるべきだとの想いを抱いたのも、里親の方々の生き方を知ったからですオレンジリボン運動第一回目の東京集会の時にお会いした里親の方々の言葉「里親は人生をかけたボランティア」「私たちは表に出てはいけない陰のボランティア」その言葉を胸に、今まで活動をしてきました。

 現在、動物病院の運営等、動物に関わる活動が多くなっておりますが、社会福祉・児童福祉・環境美化等、様々な活動をしてきた経験が役立っていると感じております。犬や猫は、野生動物ではなく、愛護動物です。愛護動物に関する問題は、間違いなく人間が生み出した問題であり、それは我々人間が解決しなければなりません。

 里親から始まった異色の動物保護団体NPO法人白河花里倶楽部。動物を幸せにすると同時に、人間も笑顔にしていきたいと考えております。「社会との関わり」を重視し、当会だからできる活動を展開していきたい。この世に無駄な命はありません。命の重さは同じ。この信念をもって活動をし、地域社会に笑顔を提供できる団体となり、若者が誇りを持って働けるNPO法人となりたいと考えております。

 当会は、キラキラ輝く表舞台には縁がありません。保護動物のお世話で忙しく、宴会にも著名人にも縁がありません。路地裏やゴミ屋敷等、孤独と隣り合わせに生きる人や野良猫たちが集まる場所が活動の舞台です。そのため、ボランティア不足ですが、世界各地、日本各地から支援品やご寄付をいただいております。ご支援いただく方々もスタッフ。そんな想いをもって日々命を守り笑顔にする活動をしております。救っただけではダメ。笑顔にしなければなりません。そして、天国へ逝くときには「辛いこと、悲しいこと、いろいろあったけど、良い犬生(猫生)だった」と旅立ってほしい。それを願う方々と共に、活動を続けていきます。未熟な代表・団体ですが、今後ともご支援・応援、そしてご指導いただければ有難く思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

   2017年8月9日    特定非営利活動法人白河花里倶楽部 理事長  大竹晃子